歯並びと舌の関係

皆さんこんにちは、歯科医師の徳村です。
最近ようやく涼しくなってきており、朝の寒さで目覚めるような日もあるかと思います。
足先が冷えていると心臓が「体温めなアカン!ドクドクドクドク!」と頑張ってしまうので、寝ているのに運動したような疲労感が残り睡眠が浅くなってしまいます。
なので寒くて目覚めた時は胸に手を当ててみてください、鼓動が早くなっていると思います。

さて、実は歯並びも睡眠に関わっていることはご存知でしょうか。
たとえば、いびきもそのうちの1つです。
下顎が小さい、または歯並びが悪いことが原因で、口の中に舌を置くスペースが狭いため、舌の根元が喉の奥の方に逃げてしまうことがあります。
上向きに寝ると重力で舌が更に喉の方向へ落ちていきます。
そうなると口呼吸であれ鼻呼吸であれ空気の流れを塞いでしまうので、いびきという現象が起きてしまいます。

「歯並びがそんなに影響する?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は歯は斜めに生えていることも多く、その方向が舌側だとダイレクトに舌の邪魔になります。
口の中に邪魔な物があれば結構なストレスになることは、大きめの口内炎が出来たことのある人ならば理解しやすい感覚かと思います。
舌は舌側に当たってくる歯を嫌って無意識のうちに喉の奥に逃げてしまうのです。
そうして日常的に酸素不足になり、朝の目覚めが悪かったり日中ぼ〜っとしがちだったり集中力が無かったり…本当に様々な悪影響を及ぼします。
矯正治療で歯をまっすぐ立たせたら舌のスペースが広くなり、徐々にこれらも改善されていくと思います。
見た目だけじゃなく歯並びが気になったら是非一度ご相談ください。